メンタルマジック

ゲストの一人に「あなたが今頭に浮かべたカードを当てます」と言い当ててしまったり、「今からあなたが書くであろうマークを予言として私が先に書いて封をしておきます」などまるで透視や読心術、予言など超能力を使ったかのようなマジックをメンタルマジックと言うようです。見る側としては、コインやトランプなど物を使ったマジックには、見破ることができないとしても何らかのタネがあるものとしてマジックを見ています。ですが、予言や読心術などは物ではないため、見る側はなぜだか予測すらできず、不思議さが増すことになります。
メンタルマジックという名前からは、相手の目線や仕草などから心を読んでマジックを行うというイメージがあり、心理学を学べばメンタルマジックができるようになると考える人もいるようですが、実際には観客側にいる協力者が微弱電流を流し、演者がその合図を元にメンタルマジックを行うといったタネのものが多いそうです。演者には「不思議に見せる」という演出力、演技力が求められると言われています。他方、手先の技術などがあまり持たなくてもできるマジックとして、プロのマジシャンの間ではあまり評価しない風潮もあるようです。
ただ、見る側にするとタネの分かりにくく、マジックに見えにくいものですから、悪用されると危険でもあります。宗教において、メンタルマジックを悪用すれば信者は不思議な霊能力があると信じ、その力を恐れたり、助けてもらうために多額のお金をお布施としてしまうといった例も実際にあったようです。